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時価総額の3分の1を投じて
レッドハットを買収したIBMに勝算はあるか

――米国IBM マーティン・イェッター氏に聞く

大河原克行
2018年11月16日
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――日本の企業経営者は、いま、どんなところに注意をしておくべきでしょうか。

 1つめは、戦略をしっかりと構築することです。テクノロジーは、常に進化をしています。戦略を立てる上で、この変化をしっかりと捉えておく必要があります。2つめは、変化のタイミングを逃さないということです。そのためには、躊躇するのではなく、まずは取りかかるという姿勢を持つことです。そして、最後に、常に好奇心を持って学ぶことですね。知識を得ることに対して、どん欲に取り組む組織を作ることが大切だといえます。

――企業を取り巻く環境が激変するなかで、IBMは、日本の企業に対して、どんなサポートができるのでしょうか。

 IBMは、日本において長年の経験を持ち、国内の知見や業界の動き方などを理解しています。日本の社会や経済に深く関わることができる存在です。そうしたローカルの知見を日本の企業に提供できます。2つめには、逆にグローバルの知見や経験も豊富であり、これを日本の企業の変革に活用することができます。最後に、IT企業として、最先端の技術を提供することができ、最大規模のインフラサービスを提供することができます。

 また、業界最大規模の独自の研究施設を持ち、特許件数も業界のリーダーです。こうしたものを組み合わせることで、IBMは、日本の企業のイノベーションを支援できます。IBMの立場は、「ラスト・マン・スタンディング」だといえます。IT企業のなかで、唯一、ハードウェア、ソフトウェア、IP、サービスを持っており、これらを総合的に提供でき、さらに、イノベーションの波をしっかりと捉えることができる企業であるといえます。IBMはこれからも、こうした価値を強みにしたいと考えています。

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