米小売り最大手ウォルマートは、拡大を続けるネット販売事業を武器に今年の年末商戦を迎える。15日発表した8-10月期(第3四半期、10月26日まで)決算では、オンライン販売の売上高が43%急増した。米調査会社イーマーケターによると、ウォルマートは今年、電子商取引市場でアップルを抜き、アマゾン・ドット・コム、イーベイに続く3位に浮上する見通しだ。2018年の米国の電子商取引は総額209億ドル(約2兆4000億円)に達し、ウォルマートはこのうち4%を占めるとみられている。首位のアマゾンが他を大きく引き離しているのは確かだが、ウォルマートのネット販売事業への巨額投資を懸念していた投資家は、取り組みが奏功していると喜んでいるだろう。