中国の不動産コングロマリット、大連万達集団(ワンダ・グループ)が米国カリフォルニア州のビバリーヒルズに保有している一等地を売却することがわかった。中国企業は近年米国で不動産投資を活発化させていたが、ここにきて不動産市場から撤退する動きが目立ってきた。8エーカーの同区画の買い手は、ロンドンに拠点を置く不動産会社ケイン・インターナショナルとアラゲム・キャピタル・グループの共同出資会社。ケインのジョナサン・ゴールドスタイン最高経営責任者(CEO)が明らかにした。事情に詳しい関係者によると、売却額は4億2000万ドル(約475億円)を上回るという。不動産業者によると、万達が「ワン・ビバリーヒルズ」と呼ぶ同区画はロサンゼルス有数の一等地。ロデオドライブやセンチュリーシティと交差するウィルシャー・ブールバード一帯はすでにホテルやコンドミニアムの開発許可が下りている。
米不動産市場から中国資本の撤退加速、LAの一等地売却
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