17日にパプアニューギニアの首都ポートモレスビーに入る世界各国の首脳らは、中国の都市に到着したと勘違いしても仕方がなさそうだ。中国が建設した議事堂に向かう6車線の高速道路には、数百の中国国旗がはためき、電柱には中国の赤いランタンがぶら下がっている。数十カ所あるしゃれた、グレーのバス待合所は中国の支援で建造され、中国格子で装飾されている。当地で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、中国の習近平国家主席ほど際立つ存在感を放つリーダーはいない。ポートモレスビーの至る所に立てられた屋外掲示板は、習氏の姿であふれている。中国は人口800万人のパプアニューギニアのようなぜい弱な途上国を偉大な道へと導く慈悲深い大国としてのイメージをアピールしようと躍起になっている。