将棋ブームと子ども
近年、将棋が小さなブームを迎えているように見える。何といっても、最年少でプロ棋士になり、デビューから29連勝してプロ棋界の連勝記録を破った若き天才・藤井聡太七段の登場が大きいが、プロの将棋を舞台とするコミックやライトノベル、映画などが人気を博して、将棋を指す人だけでなく、プロの将棋を見るマニア(通称「見る将」)も登場している。
子どもが関心を持つ対象には、親も関心を持つ。特に、将棋は頭を使うゲームなので、親の側には子どもが将棋を覚えることで、頭がよくなったり学業成績に好影響が出たりするのではないかという期待を持つ向きもある。
囲碁は、将棋と似た性格のある「1対1」で「運」が介在しない頭脳ゲームだが、韓国では、イ・チャンホ氏が若くして世界チャンピオンになったことに伴う囲碁ブームと、強度の学歴社会が噛み合ってか、子どもに囲碁を習わせる親がかなりいる。