ルノー、日産自動車、三菱自動車の3社連合は救う価値がある。そのためにはより対等な形で株式を持ち合うことが必要だ。日産が影響力拡大に乗り出せば大幅に値を下げたルノー株は短期的に上向く可能性もある。。ゴーン氏は有価証券報告書に報酬を虚偽記載し、会社の資金を不正に使用した疑いがあり、解任は予想されていた。とはいえ、自動車メーカーによる異例の巨大連合の先行きは不透明になった。1999年から提携関係にあるルノーと日産は株式を持ち合い、部品調達からエンジニアリング、生産に至るまでさまざまな機能を統合した。三菱自は2016年の不祥事後に連合に加わり、統合を進めている。3社連合の実際の価値を評価するのは難しい。ゴーン氏は3社が別々の道を進んだ場合のコスト試算などを根拠に「シナジー」の大部分を生み出した。これを信じるとすれば、日産とルノーが手を組んでいなければ、両社の昨年の決算は赤字ぎりぎりだったということになる。それどころか、この試算モデルは連合がもたらす恩恵を過大評価している。
ルノー・日産・三菱の3社連合、維持すべき理由
有料会員限定
あなたにおすすめ