物事のタイミングは、
「年末」にやってくるわけではない
あのとき「出馬する」という決断をせず、アナウンサーを辞めないほうがよかったのか。あるいは、もっといいタイミングがあったのか。
誰しも経験があると思いますが、物事のタイミングは「年度末」とか「ちょうど関わっているプロジェクトにキリがつくとき」のような、きれいな区切りでやってくるわけではありません。
ほかにやりたいことがあっても「ちょっと今はタイミングが悪い」「今辞めたら会社に迷惑がかかる」などと言って決断を先送りしている人も多いでしょう。
そういう人に今なら私はこうアドバイスします。
「あなたがそうしたいと思うのであれば、今がベストのタイミングである」と。
なぜなら、次のチャンスも「きれいな区切り」では来ないでしょうし、そもそも次のチャンスが来るとも限らないからです。
迷惑をかけたくない。みんなに応援されたい。
きっとみんなそう思います。決断するにしても、まわりの人に非難されたくないでしょうし、親からも職場の仲間からも応援されるなかでチャレンジしたいと思うでしょう。
誰からも嫌われたくないし、自分の挑戦に応援もしてほしい。でも、そういう思いでいると、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。
何かが欲しいなら、何かを失う。
天は、すべてを同時には与えてくれないものなのです。
以前、私の番組のコメンテーターをしていただいていた宮崎県知事(当時)の東国原さんからは電話でこうアドバイスされました。
「誰でも人に迷惑をかけながら生きている。とくに選挙のときには。本当に大切な仲間はいずれわかってくれると思うよ」
決断の瞬間はとてもつらいですが、今になれば私も同じことを他の人にアドバイスすると思います。
(次回は、若者が周囲に認めてもらうための方策についてお伝えします。12/9公開予定です)