今、最も注力している
ロボティクス技術とは?

Colin Angle/1967年生まれ、米マサチューセッツ工科大学大学院卒業。90年にアイロボット社を設立した創設メンバー Photo by Masato Kato

――今、最も注力しているロボティクス技術はどういったものでしょうか。

「ロボットが家を理解する」ための技術です。昨今AI(人工知能)に関してさまざまなことが行われていますが、「もうこれ以上はAIではできない」という状況にまで達してきています。例えば何か問題を解決するためにキッチンに行かなくてはいけないとしたら、そのキッチンがどこにあるのかを知る必要がある。

 つまり、家を理解させることが必要なのです。AIに携わっている会社は数多くありますが、環境を学習するニーズについて理解している会社は少ないと思います。私たちはこのような技術をもう10年以上開発してきました。

 まずカメラで目立つ目印を特定し、それに基づいてナビゲートしていく。そしてロボットの下部にあるセンサーがいろいろな動きを検知します。さらにロボットが自分で地図を作り、そしてまたその地図内における位置を検討する。

 床の表面を検知する能力もあって、例えばそこが固い床なのか、それともカーペット敷きなのかといったことを理解する。これはまだ日本向け製品には展開していない技術ですが、ルンバはWi-Fi信号を検出する機能を備えているので、家の中のどこがWi-Fi信号が非常に強いか、どこは信号が届かないか、といったこともわかります。