米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は先週、経済が不透明な状況に直面する中、向こう1年間の金利設定に柔軟性を持たせる意向を改めて示唆した。この発言を受け、米株式市場は大幅に上昇した。  だが、パウエル氏はFRB当局者の経済予測が変化したとは言っていない。もし変化したなら、FRBの利上げ減速は正当化されるだろう。5日に予定されていたパウエル氏の議会証言は、死去したジョージ・W・H・ブッシュ元大統領の「国民追悼の日」と重なり延期された。利上げペースが変化するとすれば、議会証言はその説明機会となるだろう。