「なぜ、あの人はすぐに正解を導けるのか?」「なぜ、あの人は失敗をしないのか?」「なぜ、あの人はやりたいことを実現しているのか?」――とびぬけて頭のいい人は、「迷いのない判断基準」と「瞬時に対応する問題解決能力」を持っています。その2つの能力を普通の人でも使えるスキルとしてまとめた、新刊MENSA、ISI、HELLIQに所属する天才のパターン思考 2時間で知能が高まる「思考の技術」から、問題解決法、目標達成法、仕事術、時間術、思考の基本を紹介していきます。

即断即決できる思考法をすぐに身につけられる!

 みなさんは、「頭がいい」人と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。

 知識が豊富な人、成績が優秀な人、考え方が柔軟な人、斬新なアイデアを出せる人、うまく立ち回れる人、頭の回転が速い人など、さまざまかもしれません。

 一般的に「頭がいい」とされる人の多くに共通している特徴があります。

 それは、「知能」が高いということです。

 知能を「比べる」には、数値化する必要があるので、知能指数(IQ)という指標が使われます。IQは、100を平均値としており、IQが130を超える人は、いわゆる天才と呼ばれます

 私は、次の高IQ団体に所属しています。
・MENSA(IQ130以上、人口の上位2%の知能を持つ人の国際交流グループ)
・ISI-Society(IQ148以上、かつクリエイティブな人のためのグループ)
・HELLIQ Society(IQ160以上、3万人に1人の知能を持つ人が集うグループ)

 これだけ見ると、いかにもすごそうに感じるかもしれませんが、私は自分のことを「天才」だとは思っていません。本当の意味での「天才」とは、世界を変えるような成果を残した人のみを指すと思うからです。私のIQが普通より高いことだけが事実です。

 では、テストで測られるIQの正体とはいったい何でしょうか。

 おそらく、みなさんも1回は見たことがあるかもしれませんが、IQは、並んだ図形や文字から規則性を見つけるタイプの問題で測られます。

 かんたんな例題を1つ出しますね。

例題:「◯×□、×□◯、□◯×、?×□」の「?」に何が入るか?

 こうした問題で求められているのは、各項目の関係を成立させるもっとも自然な「?」を導き出すことです。

 この例で言えば、「◯×□」「×□◯」「□◯×」という具体的な項目から、「1つずつずれる」という特徴を見つけ出し、それを共通ルール(共通点)として、未知の「?×□」にもあてはめられないかを考えるのです。