テクノロジーでダブルブッキングを阻止

 ここに目を付けたのが、ネットで予約や顧客の管理ができる予約台帳サービスを提供するトレタだ。同社は本業とは別に、無料のiPhoneアプリ「トレテル」を立ち上げた。飲食店側が予約の電話を受けたあと、トレテルに予約日時や氏名、携帯電話番号を入力すると、自動的に予約者の携帯電話にショートメッセージが送られる。予約者がそのリンクをクリックして「予約を確定」ボタンを押して初めて予約が成立するという仕組みだ。

「リンク先の画面では、キャンセル規定に同意しなければ予約を完了することができないようになっている。これまで飲食店側が説明しきれなかったキャンセル規定をお客に知ってもらえる」とトレタの中村仁社長は言う。

 サービスを始めたばかりのため、ダウンロード数は非公表だが、中村社長は手ごたえを感じている。ある導入店では、「予約情報の入力はそれほど大変ではないし、前日の予約確認をショートメッセージで行うこともできる。予約確認電話の手間が減った」と話す。トレタとしては、無料アプリで便利さを知った飲食店に対して、本業の予約台帳サービスをアピールする狙いもある。

 キャンセル対策には、リクルートライフスタイルも力を入れている。同社が運営する「ホットペッパーグルメ」では、アプリで予約したユーザーに対して、プッシュ機能でリマインダ―通知を送っている。

 前述した同日同時間帯にいくつもの店を予約したユーザーに対しては、キャンセルポリシーを予約の際に提示するとともに、予約日の3日前に予約のリマインダ―通知を送っている。テクノロジーでダブルブッキングを阻止しようとしているのだ。