米ジョージア州の互いにさほど遠くない2つの郡の選挙結果は、今年の中間選挙を物語る事例となった。それは米国のなお深まる分断を示している。2016年の米大統領選で、民主党のヒラリー・クリントン候補は同州グイネット郡を6ポイント差で制した。今年の中間選挙で、同じく民主党のステイシー・エイブラムス候補が同郡を制したとき、その差は2倍近くに拡大した。一方、ハイウエーの少し先にあるジョンソン郡では、2年前に共和党のドナルド・トランプ氏が38ポイントの大差で勝利した。今年、共和党の州知事候補、ブライアン・ケンプ氏は45ポイントというさらなる大差で勝利した。これが示すように、2018年の選挙結果は米国の根深い分断を縮めるどころか、大半はそれを強化し、場合によっては隔たりを一段と拡大させた。