2020年の米大統領選で共和党が最も恐れるべき人物は誰か。同党の大物2人(共に女性)に最近、個別に聞いたところ、答えは同じだった。ミネソタ州選出のエイミー・クロブチャー上院議員(民主党)だというのだ。共和党の3人目(男性)に民主党が求めるべき候補者を聞くと、「中西部出身の退屈な白人男性」との答えが返ってきた。民主党にはそうした人物もいる。つまり民主党のドリームチケット(勝利が確実な大統領候補と副大統領候補の組み合わせ)はクロブチャー氏とオハイオ州選出のシェロッド・ブラウン上院議員で決まりだ。予備選は飛ばして本選へ進もう。もちろん、そう簡単にはいくわけがない。だが単純な質問に対して単純な答えを出すことで、20年の大統領選シーズンに向けて民主党が直面する好機とジレンマがかなり正確につかめる。
次の米大統領選、打倒トランプ狙う民主のジレンマ
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