先週はある意味、ドナルド・トランプ米大統領の任期で最も衝撃的な週だった。メキシコ国境の壁を巡る対立を背景に政府機関が閉鎖。トランプ氏はシリアとアフガニスタンからの米軍撤退プロセスを開始。国防長官が辞任。さらに、不透明感が強まったことを背景に株式相場は急落した。見方を変えれば、先週はトランプ政権でこれ以上ないほど予想通りの展開だったとも言える。トランプ氏が大統領候補だった時から、あらゆる波乱が予想されていた。トランプ大統領が誕生し、程度の差こそあれ、そのどれもが不可避となった。言い換えれば、先週はトランプ氏の大統領就任以来、トランプ氏が最もトランプ氏らしい一週間だった。誰もショックは受けていないだろう。先週はトランプ氏が好みそうな混乱のみでなく、トランプ氏の衝動的行動そのものが浮き彫りとなった。
驚くに当たらず トランプ氏のトランプ氏たる所以
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