注意!豊洲市場で買い出しはできない!?

 おすすめの買い出し先について述べる前に、1点注意しておきたいことがある。それは、東京都の中央卸売市場の仲卸店舗では原則として、一般客は買い物ができない点だ。つまり、豊洲市場に買い出しに出かけても、一般客はカニやマグロなどの魚介類を買うことはできない。年末の買い出しで豊洲市場に行こうと思っていた人にはまず、この点をお伝えしておきたい。

 実のところ築地市場の時代は、決められた時間以降は一般客も見学という目的であれば、仲卸売場へ出入りできるルールとなっていた。当時も、仲卸売場では買い物できないというルールはあったが、見学という名目で立ち入ることはできたため、そのルールが曖昧になっていたように思う。しかし、豊洲市場では見学者通路が設けられ、プロの買出人と一般客のエリアがはっきりと分かれてルールの徹底が図られている。

 ただ、ご安心いただきたい。豊洲市場をはじめとする東京都の中央卸売市場では、一般客でも買い物できる場所がある。それは、物販売場とよばれるところで、豊洲市場だと仲卸棟の4階部分にあたる。物販売り場では、包丁などの道具や卵焼き、野菜といったように、プロが魚の買い出しをするついでに立ち寄って買うものが売られている。そして、その物販売り場では一般客の買い物も正式に認められているのだ。

「でも、魚介類は一切買えないの?」と思われる方もいるかもしれないが、業務用の佃煮やいい出汁が取れる乾物類、海苔や珍味などは購入可能だ。

 とはいえ、やはり年末の買い出しの花形といったらカニやマグロ、イクラや数の子といった魚卵などだろう。それらが豊洲市場で買えないとなると、年末の買い出しに来る一般客から少し魅力に欠けると言われても仕方がない。

 1日あたりの来場者数が、約4万人といわれたこともあるかつての築地市場。それらはプロの買出人も含んだ数ではあるが、相当多くの一般客が年末の買い出しの際に築地市場場内にも足を踏み入れていたことは間違いない。移転した豊洲市場が魅力的に映らないのであれば、一体どこに向かうのがよいのだろうか。