高級スマートフォンを中国に紹介した米アップルは、同国での販売低迷に苦しんでいる。現地メーカーがはるかに低い価格で似たようなデザインと性能の製品を提供し、消費者の心をつかんでいるためだ。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は10-12月期の業績見通しを下方修正した理由に、中国経済の減速を挙げた。だが、アップルはそれより根深い問題を抱えている。同社は現地のスマホメーカーの競争力を見くびっていた可能性があると、アナリストらは指摘する。かつて中国でスマホ販売首位だったアップルは、中国メーカー4社に抜かれ、5位に転落した。現地消費者の呼び込みを狙う機能を強化したにもかかわらず、市場シェアは低迷している。
アップル、中国メーカーに苦戦 消費者の心つかめず
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