算数の基礎力は「約分」にある
約分とは、分数の分母と分子を共通の約数で割り、より簡単な分数にしていく算数の手法です。この約分は、さまざまな算数の問題をより早く解く上で非常に大きな要素であり、手を抜かずに勉強していく必要があります。
たとえば、「16分の4」とあったとき、できる子は、「分母も分子も4で割れる」と最初から気づきます。対して、遅い子は、「16分の4」をまず2で割って「8分の2」とし、それからもう一段階を経て「4分の1」にたどり着くなど、なにかにつけて時間がかかってしまうのです。
VAMOSの子どもたちは、「91分の65」が出てきたときに、1から2秒で「7分の5」と答えます。これは、日頃の反復学習でいろいろな数字の倍数を体が覚えており、「91も65も13で割れる」とすぐにわかるからです。
あるいは、100という数字に対して、「10×10」ではなく、「2×2×5×5」という発想ができるのも約分の能力です。これができると、算数だけでなく計算を必要とする理科の問題でも、迅速で多様なアプローチが可能になります。
このような約分の能力は、センスの問題ではありません。普段から、掛け算や割り算の練習問題を数多くこなし、数字に慣れることで身につきます。百ます計算なども、大いに活用してください。