説明組み立て図鑑写真はイメージです Photo:PIXTA

詳しく話そうとすればするほど、相手を混乱させてしまう……その原因は、情報の「出し方」の順番にあります。「で、何の話?」と相手を困惑させることなく、こちらが言いたいことを詳しく伝えるにはどうしたらいいのでしょうか。『「説明」がうまい人がいつも頭においていること』の著者・犬塚壮志氏のアドバイスは「話の順番を意識して!」。説明がうまい人、話が分かりやすい人が使っているテクニックを伝授します。(大学受験専門塾「ワークショップ」情報科講師/株式会社士教育代表取締役 犬塚壮志)

話を聞くのがツライ!説明が下手な人がやりがちな罠とは

「あの、ちょっといいですか?まずA社のデータ入力件数が減っていて、B社のサーバーもメンテナンスが必要で、あ、そういえばC社の担当者からも連絡があって……」

 一生懸命、詳細を伝えようとすればするほど、相手の眉間にシワが寄っていく。そして、こう言われてしまう。

「で、結局、何の話をしているの?」

 説明において、これほど心が折れる瞬間はありません。

 話し手は嘘をついているわけでも、間違ったことを言っているわけでもありません。一つひとつの情報は正しいのです。それなのに、なぜか相手には伝わらない。むしろ、詳しく話そうとするほど、相手を混乱の渦に突き落としてしまう。

 こうした現象が起きるのは、本人の頑張りや熱意が足りないからではありません。

 その人の頭の中にある情報の「出し方」の順番が、ほんの少しだけ違っているだけなのです。

 多くの人が陥りがちなのが、目の前の「詳細」から話し始めてしまうという罠です。

 しかし、聞き手にとって、全体像が見えないまま詳細を聞かされることほど、苦痛な時間はありません。それはまるで、完成図のないジグソーパズルのピースを延々と手渡されているようなものです。