アップルの「iPhone(アイフォーン)」の主要サプライヤーである台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が、インドでのiPhone生産を検討していることが分かった。実現すれば、アップルは生産・販売の両面で中国への依存を軽減できる可能性がある。関係筋が明らかにした。鴻海は現在、アップルの委託を受けてiPhoneの大部分を中国で生産している。関係筋によると、鴻海幹部はインドでの生産計画を予算案に盛り込むかどうか検討しており、郭台銘(テリー・ゴウ)董事長らを含む経営幹部が来月の旧正月(春節)後にインドを訪問する予定だという。米中通商紛争の長期化を受けて、多くのテクノロジー企業は中国に集中するサプライチェーン(供給網)の見直しを迫られており、鴻海が生産拠点としてインドに目を向けるのもこうした事情からだ。
鴻海がインドでiPhone生産検討、アップルの「脱中国」支援か
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