デメリットだけじゃない!
高齢者入居のメリットもある

 その一方、人口減少にともなって、賃貸物件自体の入居希望者が減っている現状もある。全国各地に空き物件も多くなっている。そこに高齢者が入居するメリットは多々あると山本さんは話す。

「例えば、立地の悪い物件は一般には人気が低いのですが、高齢の方は職場へ通勤することが少ないので、駅から遠くても大丈夫なんです。バス停が近くにあれば喜ばれます。また、日当たりが悪いといった理由で、1階の部屋が埋まらない物件も見られますが、高齢者は階段の上り下りが負担になるので、むしろ1階を希望する人が多い。築年数が古い物件も同様で、高齢の方は昔ながらの落ち着いた部屋を好む人が多いと感じています」

 その他、若い世代に比べてマナーが良く、入居者同士のトラブルになりにくい、長く住んでくれるなどのメリットもあるという。

 R65不動産は現在、首都圏のみの展開だが、今後は全国に広がっていってほしいと願っている。

「他の不動産会社さんと連携して、ぜひ一緒にやりたいと考えています」

 早く高齢者向けの不動産が全国に広まることを期待したいが、首都圏以外にお住まいの方には、こんな制度も利用できる。2017年施行された「住宅セーフティネット制度」は高齢者だけでなく低所得者、障がい者、子育て世帯などの住まい探しを支援する制度である。自治体ごとに、入居可能な物件をデータベースで紹介しており、条件を入力すれば適した物件が紹介される仕組みだ。また、各市町村のホームページにも検索ページを設けている場合が多い。住まい探しでお困りの方は、一度利用してみてはいかがだろうか。

(吉田由紀子/5時から作家塾®)