「そのほか、意外なサインとして、お腹が出てくることもあります。多くの人は食べ過ぎや運動不足、加齢によるものと捉えがちですが、テストステロンの減少により腹筋が落ちている場合もあるんですね。最近、ベルトの穴がずれた方は、気を配ってみると良いかもしれません」

 一方、テストステロンが十分にある男性は「他人から見てハツラツとした印象になる」と堀江氏。今の段階で「仕事を楽しいと感じていたり、やりがいを持ったりしている人は大丈夫です」と話す。

大切なのは、自分の仕事に対して
きちんと“リワード”があるか

 では、どんな環境でテストステロンは急激に減少するのだろうか。「仕事から受ける影響が非常に大きいです」と堀江氏は分析する。

「テストステロンを維持するポイントとしては、仕事で手応えややりがいを感じること、そして、その成果に対しての報酬や評価、あるいは誰かから褒められるという『リワード』があること。これが大切であり、そこに逆行する環境やシーンが多いと、減少につながります」

 具体的な例として、堀江氏は以下のような環境を挙げる。

・仕事量が多い(=自分の働きに対するリワードが少ない)
・自分の主張が通らない(=自分が認められない)
・現場にいた人間がマネジメント側に移り、上司との板挟みになる(=やりがいを感じられなくなる)
・退職により、アクティビティーが減る(=社会に主張する機会が少なくなる)

 また、特に注意すべきは「クリエイティブな仕事や、日々の業務がルーティン化されていない仕事をしている人」だという。

「これらの仕事は、毎回新たに思考する必要が大きくなります。思考は意欲と結びついており、1つの仕事をした後にはそれに見合う評価を受けたり、きちんと休息をとったりしないと、テストステロンの減少につながる可能性が高い。これが起きると、仕事のアウトプットの質が上がらなくなるという悪循環に陥るかもしれません」