3.各項目の所要時間を見積もる

 3ステップ目は、時間の見積りです。

 それぞれの5つのやることについて、どのくらいの時間がかかりそうか考えます。

4.進み具合を確認するためのチェックポイントを決める

 4ステップ目は、進み具合を確認するための基準を決めることです。しかし、この例の場合はやることが少なく、どれもさほど時間がかかりそうもないので省略できます。

5.いつやるかを決める

 最後のステップは、いつやるかを決めること。これがスケジューリングです。第3章ではずっと計画の立て方、つまりプランニングについて書いてきました。プランニングとスケジューリングの違い、おわかりでしょうか?

 多くの方が手帳をスケジュール管理のために使っています。いつなにをするか、何月何日何時からどこそこで打合せ、といった予定を忘れないように手帳に記録しています。ほとんどの方がそれだけで終わっています。

 「やらなくてはいけないこと」をこなし、それ以外のことは成り行き任せ、行き当たりバッタリで生きていませんか? スケジュール管理のみではそうなってしまいます。

 手帳でタスク管理を行っている方も多いようです。タスク管理というのは、やることを洗い出し、いつまでにやるかを決め、実行したかどうかを管理すること。緊急性や重要性を基準にやる順番を決める場合もあります。

 逆算プランニングの5ステップの中でも、やることの洗い出しや効率よく実施するための順番を考えますが、それ以前に目指す未来をビジョンとして明確にし、そこから逆算して導き出すという順番になっています。

 一般的なタスク管理では「やったほうがいい」「できたほうがいい」という項目が紛れ込んできても、目指すことが明確になっていないので要不要の切り分けができません。

 その結果、永遠に消化しきれないやるべきことに追われる日々を送ることになってしまいます。

 スケジュール管理やタスク管理のみで満足するのではなく、ぜひ逆算プランニングを試してみてください。