先週末の日本に歓喜をもたらしたのが大坂なおみの全豪オープン優勝と、それによって与えられた世界ランク1位の称号だ。
世界の女子プロテニスを統括する女子テニス協会(WTA)がランキング制度を導入したのが1975年。以来、シングルスでは25人の1位到達者が出たが、大坂はその26人目に名を連ねたわけだ。
1995年には伊達公子氏が4位、2004年には杉山愛氏が8位、アジア人では2014年に李娜(中国)が2位まで浮上したが、1位は厚い壁に阻まれ、立つことはできなかった。アジアを含め日本選手には到達が不可能を思われていた頂点に21歳の大坂が立ったのだ。
まさに死闘、決勝は
一流同士の息詰まる攻防に
その栄冠をつかむために大坂がペトラ・クビトバ(チェコ)と戦った全豪オープン決勝はドラマチックなものだった。第1セットは互いが隙を見せず強みばかりが出る内容で、すべてサービスキープ。相手のサービスをブレークすることは不可能じゃないかと思わせる息詰まる展開が続いた。