大坂なおみ選手の全米オープン優勝はどれだけの偉業なのかPhoto:UPI/AFLO

 大坂なおみフィーバーが続いている。

 日本選手としては4大大会(グランドスラム)のシングルス初制覇となる全米オープンで見せた強さだけでなく、対戦相手セリーナ・ウイリアムズの抗議に端を発した会場の異様な雰囲気を収めてしまった謙虚な態度、素直な人柄が表れるコメントなどが多くの人の心をわしづかみにした。日本はもちろん、選手として成長したアメリカ、父親の出身国ハイチを含め、世界がテニス界に出現した20歳のスターに熱い視線を送っている。

 17日には全米制覇後の初試合となる東レ パンパシフィックオープンが始まった。大坂の世界ランクは7位まで上昇したが、今大会には2位のキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)、3位のアンゲリカ・ケルバー(ドイツ)、4位のキャロリン・ガルシア(フランス)などトップ10の選手が6人出場する。世界の頂点を競う実力者が揃っているわけで、全米覇者の大坂といえども厳しい戦いが続くはずだが、彼女の一挙手一投足には注目が集まるだろう。