一方、日本企業では、会議室の外でのコミュニケーションが全くないケースがあります。根回しというと「今度の会議はA案でいくつもりだから、B案には反対してくれ」等、クローズドな話に終始しがちではないでしょうか。これでは会議が始まっても、生産的なコミュニケーションはできません。

 この「ポジティブな根回し」には、多くのメリットがあります。その1つは「情報収集」です。例えば、会議にもっていくアイデアを事前にぶつけてみることで、「もっとここが知りたい」「こんなデータがないと説得力がない」等、そこで得られた反応をアイデアに盛り込むことができます。なかでも、会議の最終的な意思決定者の価値観や判断基準を知ることを、絶対に忘れてはいけません。

 もう1つは、「相手に考える時間をつくってもらう」ことです。初めて見せられた案に対してその場で意見を出すというのは、専門家であっても難しいものです。しかし、会議の前に一度でも見ていれば、会議までの間に、意見を用意できるかもしれません。「もっとこうしたらよくなるかもしれない」といった、建設的な意見をもらえる可能性も、高くなります。

 ちなみに根回しの相手は、意思決定に近いところにいる人間、つまり上司であることが多いものです。では、上司からのアドバイスを引き出すにはどうしたらいいか。この答えはシンプルです。上司が会社から与えられているミッションは、部署やチームの成果を上げること。それができるアイデアであることを示せれば、上司も協力は惜しまないはずです。

一流の人に“一目置かれる”3つの質問

 日本には、まだまだ「がんばっていれば評価はついてくるはず」という考え方が根強いですが、本当に成果を大きくするには人間関係にも意識的な取り組みが必要です。作業の効率化には熱心だけど、人間関係には意識が向かないという人を多く見てきましたから、ここでは僕の人間関係についての考え方についてお伝えしたいと思います。