全世界の25歳以上の成人の4人に1人は、一生に一度は脳梗塞や脳出血を起こす可能性があるようだ。
米ワシントン大学の研究グループは、世界疾病負担研究(GBD)2016のデータを使用して、初発に限って25歳人口の脳卒中生涯リスクを解析。その結果、脳卒中全体の生涯リスクは24.9%だった。
種類別では、脳血管が詰まる虚血性脳卒中(脳梗塞)の生涯リスクが18.3%で、出血性脳卒中(くも膜下出血等)の8.2%より2倍以上高いことが示された。
ちなみに1990年時の解析では、全世界の脳卒中生涯リスクは22.8%だった。脳卒中以外の疾病リスクを考慮した上で計算した相対的な上昇率は8.9%。四半世紀の間に脳卒中リスクがじわりと上がっていたことになる。