地域別では、中国、北朝鮮および台湾の東アジア地域が最も高く、38.8%、次いでボスニア・ヘルツェゴビナなど中欧が31.7%、東欧31.6%だった。

 国別で最も生涯リスクが高かったのは中国で39.3%、ラトビア37.0%、ルーマニア36.2%が続いた。

 一方、日本、韓国を含む高所得のアジア・太平洋地域の生涯リスクは、22.8%だった。日本のみの生涯リスクは23.0%(男性が22.5%、女性が23.6%)で、およそ4.3人に1人が一生のうちに脳卒中を発症する計算になる。

 全体に90年時点より3.1%低下しているが、それでも4人に1人が寝たきりリスクを負うことを考えると、まだまだ対策は必要らしい。

 脳卒中に関しては、昨年12月10日、がん対策基本法の脳・心疾患版ともいえる「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」が成立している――ほとんど知られていないけれど。今後は、地域の脳卒中治療の均てん化と高度化、リハビリテーション体制の整備が進められるだろう。

 もちろん、治療以前の発症予防に越したことはない。Stop脳卒中の最善手は「降血圧・減脂肪・禁煙、そして運動」である。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)