ザクヘッドの次はダンゴムシ
「丸くてみんなが好きなもの」

 そんなカプセルレストイ最大のヒットとなったのが、2017年に発売した「機動戦士ガンダム EXCEED MODEL ZAKU HEAD」(以下、ザクヘッド)。読者の中にもファンがいるかもしれないが、ザクとはアニメ『機動戦士ガンダム』に登場する架空の人型兵器・モビルスーツの一種だ。

アジアを中心に国内外で180万個を売り上げた「ザクヘッド」 ©創通・サンライズ

「『ザクヘッド』は、丸い状態で自販機から払い出され、付属のパーツを組み立てると精巧なザクの頭部になるという商品です。ガンダムの全身プラモデルも当社の人気商品ですが、プラモデルは精巧になればなるほど、組み立てに時間がかかり、購入をためらう人がいるのも事実です。一方、ザクヘッドの場合は5分もかからず組み立てられる手軽さと、500円で高いクオリティーのものが手に入るという魅力が、ヒットにつながりました」

 ザクヘッドはアジアでも人気を呼び、累計約180万個の売り上げを記録した。また、ヒットの要因として「SNSの存在も大きい」と誉田氏は話す。

「ユーザーが塗装や装飾を施した『自作のザクヘッド』をSNSに投稿する、という動きも多数見受けられました。自分だけのザクを作って、SNSで披露するという流れも人気の背景として考えられます」

 ザクヘッドの開発にいそしむ中で「ザクはガンダムファン向けの商品だが、今までカプセルトイを手に取ったことのない新しい層に響く商品を作りたい」と、誉田氏は考えるようになったという。

「ザクヘッドを見ながら『丸くてみんなが好きなもの…』と考えていたときに、ふと、土の上で丸まっているダンゴムシが頭に浮かんだんです。また、ダンゴムシは1番ではなくても子どもに人気があるし、自販機から出てきたときのインパクトもある。商品化すれば話題になるはずだ、と思ったのがはじまりです」