米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は6日夜に行われた教員向けのインターネットフォーラムで、党派に属さない独立したFRBの重要性を強調した。パウエル議長はFRBの非中央集権的な構造が「制度化された多様な視点」を育ててきたと述べた。米国の建国以降に中央銀行制度は2回失敗したが、そうした視点があるからこそFRBは後を継ぐことができたと語った。パウエル氏はまた、FRBは政治から独立していることが「重要」だと強調。FRBの活動に関する透明性を維持するとともに、今後も議会への説明責任を果たし、国民からの信頼を得続ける必要があると述べた。議長はさらに、金融政策は経済成長を安定化させ景気悪化を軽減する「強力な手段になりうる」としつつ、「実際のところ、その威力は国民の生産性や家計の強さといったより大きな力にはかなわない」と語った。