筆者のスマートフォンは私がどこにいるかを常に把握している。グーグルマップのあの「青い点」から逃れることはできない。ただ、青い点は私が通りの反対側にいるとか、2軒先のレストランに入っているなどと判断することもある。青い点のせいで間違った方向に延々と歩き続けたことは一度ではない。公平を期すために言えば、衛星利用測位システム(GPS)がそこまで正確な位置を捉えていなくても、車を運転する時なら多くの場合はそれで事足りる。しかし、ドローンで荷物を玄関口に届けるようなときは「だいたい合っている」では困る。スマホのカメラを使えば、地図アプリはユーザーの現在地と目的地をより詳しく把握できる。ユーザーがどの方向に向いているか、何を見ているかも分かる。しかも情報は全てスマホのディスプレーに表示される。そのため現実の世界に道順を重ねることができる。これが拡張現実(AR)ナビゲーションだ。
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