転職するたびに
キャリアアップする人の特徴

 前回も述べたように、現在の転職市場は売り手優位で候補者が転職しやすい状況になっています。なので、うまくいかない場合、地道に踏ん張って成果を出すより、「ここは厳しいから」と早々に見切って新天地へ移るという行動をしやすくなっています。

 しかし、どんな事業であってもすぐ成果を出せることはまずありません。まとまった成果を出すまでにはある程度の時間が必要で、それを待たずして1年ももたずに辞めてしまったら自分に何も残らないし、下手をすると会社や同僚から「あいつは給料泥棒だ」と見なされかねません。

 つまり、キャリア形成のみならず人的ネットワークの形成の面でも、中途半端な段階で辞めて転職するのは望ましくないのです。

 転職するたびにキャリアアップし、自分の市場価値を高めていく人は自分が働いた職場で認められ、一緒に働いた同僚たちを自分の人脈にしているのが特徴です。ここでいう人脈とは単にお互いに知っているという関係ではなく、仕事を通じて実力や人としての信頼性が認められ、何かあれば協力を得られる相手のことを指します。

 1つの職場で優れた仕事をして人脈を築き、転職した会社でその人脈を生かして成果をあげ、その職場も人脈化してまた転職して次の職場へ――。そんなふうに転職するたびにキャリアアップしている人は、職場を移るたびに人的ネットワークが雪だるま式に増えていくのです。