転職は「嫌だから」ではなく、
「やり切ったから」で考えよ

転職のたびにキャリアアップする人、成長の機会を逃す人の違い本連載の著者・丸山貴宏さんの『そのひと言で面接官に嫌われます』が好評発売中!
青春出版社、192ページ、926円(税別)

 まれにビジネスパーソンとしてずば抜けて優秀な人物が短期間で成果をあげてどんどん転職を繰り返し、キャリアアップしていく姿を見かけることもあるでしょう。SNSが普及してそうした人の活躍が目につきやすくなってもいます。

 そういう天才的な人はそれでよいと思います。しかしそれは一部の人に限った話で、世の中の大多数である普通の人のお手本にはなりません。普通の人が仕事でまとまった成果を出し、一緒に仕事をした人たちから信頼を得て人脈を構築するにはやはり3年くらいかかるでしょう。

 そもそも新卒入社した会社ならともかく、ある程度社会経験を積んだ人が転職したのであれば、それなりの判断力を持って転職先の会社を選んだはずです。少々のことで辞めてしまったら自分の決断を否定することになるわけで、そう簡単にあきらめないほうがよいでしょう。

 もちろん単純に辞めるな、転職するなと言っているのではありません。辞めるのは自分の仕事をやり切ってから。業種、業態によってどの程度がまとまったといえる単位になるのかはそれぞれですが、まとまった仕事やサイクルをフィニッシュしてから次の会社へ転職し、それをフィニッシュしたらまた次の会社へ、という癖をつけたほうがよいでしょう。

 すなわち「嫌だから転職する」ではなく「やり切ったから転職する」。ちゃんと区切りをつけてから転職することが、自分のキャリアのためになるのです。

(株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)