もがくよりも思い切って
水底に沈んでみた

 嵐のように人気絶頂期に小休止をとる人もいれば、限界を感じたことで、一度リセットする意味で小休止を選ぶ人もいる。人生100年時代といわれている中、寄り道をしながら自分を楽しみ、成功を手にしていく生き方とはどのようなものなのだろうか?

 そこで「小休止のすすめ」(SB新書)という本を、サイバーエージェント社長の藤田晋氏と共著で出版したヒロミさんに、インタビューを試みた。

――まず、ヒロミさんが小休止を決断したのはなぜだったのでしょうか。

ヒロミ(敬称略)「若い時から、テレビに出たりする仕事はずっとは続かないって思っていたし、そういう時が来てもおかしくないっていう、危機管理能力みたいなものですね。性格だと思うんですけど、若い時から人気商売だから人気がなくなることもあるとは思っていたので。ダメになったときのことを考えているみたいなね。そうなったときにはやめようって思っていたから、一度違うことをやってみようと思ったんですよ」

――そう簡単に割り切れるものではないように思いますが、焦りはなかったのですか。

ヒロミ「突然来るんじゃなくて、なんとなくじわっという感じはあったから。例えば溺れるじゃないですか、そうすると、助かりたいからもがく。そこで誰かを掴むと、一緒に沈むじゃない。だけど1回とりあえず息が続くまで沈んでみようって、そんな感じだったでしょうね。もがくと残っていた息を使っちゃうけれど、そのままスーって沈んでいけば息が残っているじゃない。たぶん底に着いて、その後でまた上がって行こうって。もがくと周りまで巻き込みそうな感じもあったから、自分で完結したかったという感じですね」