中国の港湾運営会社が東アフリカの戦略的コンテナターミナルを手中に収めようとしている。中国政府がアジアと欧州の海上貿易への支配力を強める上で極めて重要な地域で、運営とインフラの再整備が進んでいる。海運当局関係者によると、招商局港口控股(チャイナ・マーチャンツ・ポート・ホールディングス)がジブチのドラレ・コンテナ・ターミナルを傘下に収めたほか、国有の中国土木工程集団(CCECC)と中国建築工程(CSCEC)は同ターミナルの隣接施設を新たに建設した。ジブチに最近寄港した船舶の乗組員は、中国が他国で運営する港湾に似ていると指摘する。1月下旬にジブチに停泊したばら積み船の運営幹部は、「多目的港のクレーンや穀物サイロ、肥料などはどれも同じで、いかにも中国的だ」と語った。