人を動かすには「15秒で伝える」ことを心がける!
元人気DJ、さらに不動産会社でのトップ営業やベンチャー企業で取締役営業本部長を経験、そして、現在はトップ講師プロデューサーとして、延べ2万人を指導している話し方のプロが教える新刊、『相手のキャラを見きわめて15秒で伝える!』。
この著書の発売を記念して、研修などで教えているノウハウや、すぐに使えるワザをご紹介します!
営業職はもちろん、部下や上司とのコミュニケーションで悩んでいる人は必見です。
「電話が怖い…!」と泣く新人も!
どうすればスムーズに教育できるのか
この連載の第1回はコチラ
新入社員が、まず最初に立ちはだかる壁が、「報連相」です。これは、報告、連絡、相談のことで、私も4月の時期はたくさん新人研修を行いますが、その中でも報連相は新入社員が一番戸惑う研修でもあります。
報連相ができない新人の特徴としては今の新人特有の特性があります。
[1]SNS世代特有の承認コミュニケーション
[2]知らない人との直接コミュニケーションが苦手
[3]Google世代の答えを求める特性
この3つの特徴を見ながら対処法をご紹介しましょう。
まず、[1]ですが、今の世代のコミュニケーションの中心はSNSです。
「いいね!」文化とも言われますが、とにかく相手の発信に対して「いいね!」を押すことで承認をする文化です。また、発信側も「いいね!」が欲しいため、承認されるコミュニケーションを求めます。
報連相の場面は先輩や上司から承認されるとは限りません。
間違った部分の指摘や至らない部分のダメ出しなど、必ずしも「いいね!」がもらえないのです。その状況に対して新人は非常に戸惑い、恐れを感じます。
「否定されるのが怖い」
「何も分かってないと思われるのが嫌だ」
こんな声が新人から聞かれます。
次の[2]のいちばんの難関は「電話を受けるのが怖い」という新人です。
昔は家庭の電話に知らない人から掛かってきて、それを親に取り次ぐということをやっていました。また彼女に電話をする時も家の電話にかけて、父親から「君はうちの娘とどういう関係なんだ!」と怒鳴られた経験がある我々世代とは、環境が全く違います。
今は、携帯で知っている人としかコミュニケーションを取りません。
知らない人と直接話をするのが怖いのです。
実際、電話を受ける練習を職場でしていても手が震えている新人もいれば、中には怖くて泣きだす人もいるのです。