食品廃棄は「喫緊の課題」と明言

 そして野田氏は、SEJの今後の成長戦略にも言及したのだが、その内容が実に興味深い。

「成長戦略として、サステナブルな成長に取り組んでいます。持続可能性や環境に配慮し、ESG投資に見合う取り組みを強化していきます」

 ESG投資とは「Environment(環境)」、「Social(社会)」、「Governance(企業統治)」の3つの頭文字をとったもので、この3点に取り組んでいる企業を選別して投資していこうという世界的な潮流だ。SEJ、ひいては親会社のセブン&アイHDも含めてこうした投資対象に選ばれるよう取り組んでいくと宣言したわけだ。

 具体的には、店舗での太陽光パネルやLED照明の設置などの取り組みを説明。SEJの場合、店舗の光熱水費の8割が本部負担であるため、これらのコスト面での中長期的なメリットは、むしろ本部にあるようにも思えるが、それはさて置く。

 加盟店向けにも、従業員の負担軽減策として、手前にスライドする商品棚や、レジ袋を取り出しやすい装置の設置、検品作業を簡略化できる仕組みの導入を進めていると語った。さらには、前述の食品廃棄について、

「フードロス対策として、消費期限の長期化に向けた容器の研究開発を進めており、不良品(廃棄)を減らしながらデイリー商品(弁当など)の売り上げを伸ばしています」

 と語った。そして「日経ESG経営フォーラム」が行った「環境ブランド調査2018」の中で、「効率的な資源利用や廃棄物の量・処理法などに課題がある」と題した企業のランキングにおいて、SEJが東京電力、日本マクドナルドに続くワースト3位に選ばれたことを挙げ、

「非常に問題で、喫緊の課題だととらえています」

 と語気を強めた。