ますます進む
野田首相の与野党板挟み
野田佳彦首相は、6月3日に小沢一郎元代表と再会談。ここで「小沢切り」の態勢を整えた。
そして翌4日に、問責2閣僚を含む5人の閣僚を更迭する内閣改造を断行した。
このところの野田首相は、鉢巻をして自民党から課せられた宿題を夢中になって片付けている受験生を思わせる。
だが、自民党からの宿題はこれから次々と追加されていくだろうし、宿題の難度も高くなっていくに違いない。
今回の内閣改造での注目点は、人事が党役員にまで及ばなかったことだ。
特に輿石東幹事長の更迭が見送られた意味は大きい。
これで、今国会中の幹事長更迭はなくなり、会期末まで輿石氏が国会運営を主導することになった。
輿石氏はおそらく、内閣改造まで言動を慎重にしていたのだろう。ここしばらくも慎重に構えているだろう。
しかし、今後は、自民党の社会保障政策の丸呑みや、修正法案の党内手続きなどに関して首相に強い抵抗を示すようになるだろう。
だからこれからはとても首相の意のままには進まない。
内閣改造の政権浮揚効果もきわめて限定的なものになるだろう。
森本敏防衛相就任で
普天間問題解決が遠のく恐れも
これから野党の矛先は5人の新閣僚に向けられていく。
特に、目玉人事と言われる森本敏防衛大臣に対しては格別厳しい目が注がれるだろう。
そもそも、防衛大臣という重要閣僚が1年で3人目となることが問題だ。安全保障問題が軽視されていると言われても仕方がない。