「ベト」の愛称で知られるロバート・フランシス・オルーク氏(46)は、昨年の米中間選挙でテキサス州のテッド・クルーズ上院議員に肉薄し、全米の民主党支持者を興奮させた。しかし、何カ月間にもわたってメディアの注目を浴びたにもかかわらず、彼の政治家としての人物像を明確にとらえるのは容易ではない。今、問題は、その捉えどころのない理想主義が、民主党内の社会主義やアイデンティティー政治(人種・性別など特定のアイデンティティーに基づく集団の利益を追求する政治)を先導する集団を制することができるのかという点だ。テキサス州エルパソ出身の元下院議員であるオルーク氏は14日、アイオワ州で次期大統領選への出馬を表明し、バラク・オバマ氏のように調和の精神を訴えた。「私は、全ての人々の最大限の能力を引き出すことを目指した前向きな選挙運動をするつもりだ」と宣言。「あなた方の政治信条や宗教は気にしない。重要なことは、現在われわれがみな米国人であるという事実だ」と語った。