Bリーグ・琉球GKも快進撃
西地区首位で日本一の可能性も

 沖縄にはもうひとつ強いプロクラブがある。プロバスケットボールリーグ・Bリーグに参戦する琉球ゴールデンキングス(以下琉球GK)だ。BリーグはプロとしてはB1とB2のふたつのカテゴリーに分けられるが、こちらは最もレベルが高いB1リーグに所属。しかも昨年は西地区(6チーム)で優勝し、プレーオフでは準決勝まで勝ち進んだ。今季も西地区の首位をキープしており、日本一になる可能性は十分ある。

 琉球GKが強さを発揮するようになったのは10年前。日本のトップリーグがBリーグに統一される前のbjリーグ時代には9年間で4回も優勝している。Bリーグが始まってからも、その強さを維持しているわけだ。強いチームが地元にあれば応援する人も増える。とくに琉球GKはbjリーグ時代から熱烈なファンがいることで知られ、ホームの沖縄市体育館は毎試合満員になる。この熱気を受けて、新たに1万人規模のホームアリーナを建設中。2020年には完成する予定で、FC琉球の快進撃を含めて今、沖縄はスポーツで盛り上がっているといえる。

 ただ、強いスポーツチームが生まれ、沖縄の人たちがその応援をしたり心の支えにするようになったのは、つい最近のことだ。個人競技ではトップアスリートを数多く輩出している。たとえばプロボクシング。具志堅用高氏をはじめ上原康恒氏、渡嘉敷勝男氏、浜田剛史氏、平仲明信氏、最近では比嘉大吾など沖縄から9人の世界チャンピオンが生まれている。都道府県別の世界チャンプ輩出数では大阪の11人に次いで2位。ボクシングのレベルでは日本でもトップクラスといえるだろう。

 プロゴルフでも女子では宮里藍氏や宮里美香、諸見里しのぶ、男子では宮里聖志、宮里優作、泉川ピートなどがいる。サイクルロードレースの選手でツール・ド・フランスに出場し日本人で初の表彰台に立った新城幸也、来年の東京五輪の空手競技(形)でのメダル獲得が有望視されている喜友名諒も沖縄出身だ。

 チームスポーツでは高校野球でレベルの高さを見せている。夏の選手権大会で優勝1回(興南)、春の選抜大会では3回の優勝(沖縄尚学が2回、興南が1回)がある。だが、社会人のスポーツチームが全国で活躍することはほとんどなかったし、ひと昔前はプロチームが生まれることなど想像もつかなかった。チームが成立するほどの市場規模はないと思われていたからだろう。