卓球Tリーグにもチーム誕生
第三の強豪プロチームになれるか

 しかし、サッカーとバスケットボールにプロリーグが誕生し、各地に参入するクラブが現れるようになって沖縄にもその気運が生まれた。そして設立された琉球GKが強さを発揮し、沖縄の人たちの心をつかんだ。FC琉球もその流れに乗って上昇軌道にある。

 考えてみれば沖縄ほどスポーツに向いた場所はない。多くのプロ野球チームやJリーグクラブがキャンプを行なうように、気候はトレーニングに適しており環境も整っている。ファンの地元チームを応援する気持ちは強く、勝利を後押しするパワーがある。琉球GKが常に上位にいるのも、FC琉球がホームゲームで勝利を重ねているのもそれを証明している。チームが勝つとファンは素直に喜びスタジアムが盛り上がる。その熱気が選手のやる気をかき立て、チームは強くなるという好循環が生まれる土壌が沖縄にはあるのではないだろうか。

 昨年スタートした卓球のTリーグでも沖縄にチームが誕生した。男子の琉球アスティーダだ。世界ランク9位の丹羽孝希や福原愛氏の夫である江宏傑らが所属するチームで話題性も十分。1年目は4位に終わったが熱い応援を受けて強くなる可能性はある。ボクシング、ゴルフ、野球、バスケットボール、サッカー、そして卓球。沖縄の人たちが注目するスポーツはこれだけ増え、好みに応じて楽しみを選択できるようになったわけだ。

 快進撃を続けるFC琉球もその熱気に乗っており、このままJ1昇格に突っ走りたいところだろう。ただし、全42試合の長いリーグ戦。J1を経験した難敵クラブが次々と立ちはだかるわけで、勝てなくなる時もあるはずだ。また、沖縄のチームならではのハンデもある。アウェーゲームに行くには長い移動を強いられるわけだ。リーグ戦を重ねるたびに移動による疲れが出るに違いない。

 そんな背景も含め、FC琉球が今季、どんな戦いを見せるか、注目したい。

(スポーツライター 相沢光一)