• 他の国際商品と異なる鉄鋼の特性に注意

 鉄鋼は変わったコモディティーで、石油や銅ほど均質ではない。そのため、鉄鋼メーカーを比較したり、市場価格をリアルタイムで把握したりすることが困難だ。多岐にわたる製品特性と細分化された市場は、投資家に流動性と安心を提供する先物市場が限定されていることを意味する。その分ボラティリティも高くなる。

 米国の鉄鋼メーカー間の最も基本的な違いは、製造に用いる原材料である。USスチールのような伝統的な鉄鋼メーカーは、巨大かつ高価な高炉を使い、鉄鉱石と石炭から製造する。高炉は年間200万トンの液体金属を処理し、できた銑鉄は、溶けた金属に超音速で酸素を吹き込むことで鋼に精製される。

 一方、ニューコアのようなメーカーは鉄鉱石から始めるのではなく、スクラップ金属を比較的小規模かつ安価な電炉で溶かして鉄鋼を製造する。スクラップは歴史的に、銑鉄の製造に必要な石炭や鉄鉱石よりもコストが安い。

 このような特性を有する鉄鋼だが、コモディティーであることに変わりはなく、市場には循環性がある。しかし、鉄鋼の多様性を理解することは、企業を評価する投資家にとっても有利に働くだろう。

TOP