「学年全体が集まる同窓会で、すごく親しげに話しかけてきた女性がいたんです。昔親しかったわけではなく同級生にこんな人いたかな?と思ったけれど、その場のノリで連絡先を交換してしまいました。そうしたら後日、化粧品の勧誘をされて……。

『〇〇ちゃん、私の肌がきれいだって言ってたよね?実は私も2年前までは〇〇ちゃんみたいに肌荒れや乾燥で悩んでいたんだ。でも、○○を使ってから、すごく肌の調子がいいんだよ』みたいな内容でした。確かに同窓会で私は彼女の肌を褒めたし、実際きれいだったのですが、多少はお世辞も入っています。同級生に勧誘をされたショックというより、褒めたことでカモだと思われたんだ……っていうショックのほうが大きいです」(30代女性)

 こんなふうに政治や宗教、マルチが絡んだとき、人の縁はすっぱりと切れてしまうことがある。

「私自身の話ではないですが、同級生の中にSNSで疎遠になってしまった人がいます。最近だとSNSで昔の同級生とつながっている人も少なくないと思うんですが、30代40代って結構、自分の気持ちみたいなものを投稿しますよね。仕事や家族についての近況報告ならまだしも、時事ネタや政治の話について、過激すぎる投稿をしている同級生が何人かいて、案の定対立していました。

 ちゃんと議論をするならいいと思うのですが、お互いに揚げ足を取ったり、『バカ』『低能』などただの誹謗中傷のような言い合いになって。見ていた他の友人たちもドン引きでしたが、本人たちも絶縁してしまい、どちらも同窓会に来なくなりました」(40代男性)

 本来、政治信条が違ったとしても、酒を酌み交わすことはできなくはないはずなのだが、画面上のやり取りだけでヒートアップしてしまったのかもしれない。

 もちろん、同窓会を心から楽しめる人もいるだろう。そういった人たちは、自分の環境に感謝すべきかもしれない。同窓会を忌み嫌っている人たちも、世の中には大勢いるのだから。