米グーグルは19日、同社の携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォンで、欧州の全てのユーザーが競合他社の検索エンジンやウェブブラウザーを選べるようにすると発表した。欧州連合(EU)独禁当局の欧州委員会から新たな制裁金を科されないよう譲歩した。発表によると、欧州の全ての新規・既存ユーザーは数カ月中に検索エンジンとブラウザーを選べるようになる。EUは2018年、グーグルがアンドロイドの独占的な地位を乱用して自社の検索エンジンやブラウザー「クローム」をスマホに搭載するようメーカーに強制していると判断し、是正を求めた。19日の発表はそれに応じたもの。グーグルはまた、検索結果の上に表示する商品広告の新たなフォーマットの試験を最近始めたことも明らかにした。競合する商品比較サイトのトラフィックを高めるためのものだという。欧州委は17年、グーグルが自社検索エンジンの独占的地位を乱用し、検索ランキングで自社の価格比較サービスが有利になる表示をしたと判断していた。
グーグルが対EU譲歩、スマホブラウザーを選択制に
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