自撮する二人Photo:PIXTA

 ロッククライミングに出掛けたときの身震いするような怖い写真をインスタグラムに掲載したことはあるだろうか? 早い時間から飲んでいる写真をフェイスブックに投稿したことや、ヘルメットなしでバイクに乗ったとツイッターでつぶやいたことは? こうした投稿のせいで割高な生命保険料を支払わなければならない日が来るかもしれない。

 今年1月、ニューヨーク州は保険会社が申込者のリスク評価を目的に、信用スコアや住宅所有実績などのデータに加え、ソーシャルメディア(SNS)への投稿を精査する際のアルゴリズムの使用に関してガイドラインを示した。こうした指針を示すのは米国の州として初めて。生命保険会社や損害保険会社は今後数年のうちに引受時の審査対象にSNSを加える可能性がある。

 ニューヨーク州の基準は厳しい。保険会社は引受時に使用したSNSのデータが保険数理的に妥当で、使用することが合理的であり、特定の顧客を不当に差別していないことを証明しなければならない。

 マッキンゼー・アンド・カンパニーのニューヨーク在勤のシニアパートナー、アリ・リバリキアン氏は「ほとんどの保険会社が主体的に顧客から直接集めたデータだけでなく、外部の情報も含めてあらゆる種類のデータを活用することを模索している。SNSも重要な情報源だ」と話す。