3月20日に開催された欧州連合(EU)首脳会議で、英国のEU離脱(Brexit)の短期延期が決まった。
欧州首脳は、英政府とEUの離脱協定合意を英下院が3月29日までに承認できれば5月22日まで、承認できなければ4月12日まで離脱の期限を延期することを認めた。
3月27日メイ首相は首相案の支持を条件に辞任を発表したが、それでも鍵を握る英下院の採決の動向は予断を許さない。目先の展開としては「3つのシナリオ」が考えられる。
長期の離脱期限延期となった場合でも、「合意ある離脱」を実現したうえで、EUとの新たな通商関係を模索して、最終的には落ち着くシナリオが有力だ。