――筆者のダニエル・ヘニンガーはWSJ論説室の副委員長 ***  一つ大きな違いはあるものの、米民主党は2016年の大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利して以降、映画「ターミネーター」のラストシーンに出てくる殺人アンドロイドそっくりになった。  ターミネーターは表面の肉が焼け落ち、内骨格だけになっても、サラとカイルの姿を追い続け、迷路のような工場に入っていく。途中、爆発で足を吹き飛ばされるが、それでもターミネーターは止まらない。上半身を引きずって腹ばいに進み、手を伸ばしてサラにつかみかかろうとする。最後に、油圧プレスに押しつぶされ、目の中の赤い光が消えるその瞬間まで。