エチオピアでボーイング「737MAX8」が墜落した事故を巡り、調査を行っている当局者らは、墜落前に当該機の失速防止装置が自動的に作動していたという暫定的な結論に達した。事情に詳しい関係者が明らかにした。ブラックボックスのデータ解析を基に調査結果が示されるのは初めて。  関係者によると、調査官らのコンセンサスとして失速防止システム「MCAS」が事故原因として浮上していることは、28日に米連邦航空局(FAA)幹部に対して伝えられた。エチオピア航空機とインドネシアのライオンエア機の墜落事故で、MCASが作動していた可能性を強く示唆している。2件の墜落事故で計346人が死亡している。