東大を独学で現役合格し、さらに東大大学院を受験で合格。学生時代から取得した資格の数は600を超える。これまで20年以上、試験をずっと受け続けている著者だからわかる、点数をとるワザを紹介していきます。小手先のテクニックではなく、長く勉強し続けていくために必要な戦略が詰め込まれている『東大→東大大学院→600個超保有の資格王が教える点数稼ぎの勉強法』から、一部抜粋して紹介していきます。東大に受かる人や本当に頭のいい人の学ぶ姿勢は、必読です。
周りの人のやり方から発掘していく
特に「独学主体で勉強している人」にお伝えしたいことですが、「今の自分のやり方」が最も効果的であり、最善の勉強法であるとは思わないようにしましょう。そう考えてしまったとたんに、成長や改善の道が一気に閉ざされてしまいます。
勉強でも仕事でも、「何かもっといい方法があるはずだ」と常に模索するスタンスでい続けるくらいがちょうどいいのです。
自分よりもよい成果を出している友達や、人とは少し違ったことを実践している友達に、勉強のやり方や、普段どう過ごしているかについて聞いてみましょう。そこから新しい気付きや、発奮材料が得られるはずです。
つまり、自分の勉強法の「セカンドオピニオン」を、周りの人のやり方から発掘していくのです。他にも、勉強法をテーマとした本を読んでみるとか、学校の先生に勉強のやり方について相談してみるのもいいでしょう。
そこから知ることができたやり方の中で、「このやり方は考えたこともなかったけれど、自分にも大いに役立ちそうだ」と思えるものがあれば、どんどん自分の勉強にも取り入れてみましょう。
もし実際にやってみて「思っていたほどでもなかったな」と思ったら、また元に戻せばいいのです。それはそれで「このやり方はあまりよくなかった」という知見が得られたと、プラスにとらえることが可能です。
結果を出せる人というのは、自分の中の信念や軸には確固たるものをもちつつも、細かいやり方については状況に応じて柔軟に変えていける人です。
いずれにせよ常に意識すべきことは、「自分のやり方が非効率であることに気付かないまま続けてしまっているかもしれない」という可能性です。
時には、自分が必要だと思ってやっていたことが、実は得点力にまったく結びつかない無駄な勉強だったということもありえます。
目の前のことだけに必死になりすぎていたり、いつものルーチンワークに埋没していたりすると、周りが見えなくなるとともに、自分のことを客観視できなくなってしまいます。冷静な現状分析や改善策の検討ができなくなってしまうのです。
勉強の成果を順調に上げ続けられているのならばともかく、ちょっと頭打ち感が出てきているとか、努力が結果に結びついていないと思えるのならば、一度思い切って手を止めてみることも必要です。
そして、自分ひとりだけで考え込むよりも、少し周りに目を向けてみるほうが、打開策のヒントを手っ取り早く見つけることができます。
「結局はパターンを数多く知っている人が勝つ」というのは、試験問題の解法パターンにだけ当てはまることではなく、勉強のやり方・パターンについても同じことがいえるのです。
鈴木秀明(すずき・ひであき)
資格・勉強コンサルタント。1981年8月4日富山県生まれ。独学で東京大学理科一類に現役合格。東京大学理学部卒業。東京大学公共政策大学院修了。24歳でAll About「資格」ガイドに就任。行政書士、中小企業診断士、気象予報士、証券アナリスト、宅地建物取引士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士をはじめとした600を超える資格をすべて独学で取得。年間50以上のペースで資格を取り続けている。資格ポータルサイト「資格・検定ラボ」を主宰するほか、ビジネス誌の資格特集の監修、テレビ、ラジオ出演など、メディア出演実績はのべ250回以上。資格試験の実施機関へのコンサルティングやプロモーション支援、問題作成支援などの活動も行う勉強法のスペシャリストとして多方面で活躍中。
■著者からのメッセージ
私は、地方の公立校から独学で東大に現役合格し、資格の専門家として600以上の資格試験にすべて独学で合格してきました。
初対面の人に自己紹介をすると、「たくさん資格をもっていてすごい」というよりは、「社会人になっても、そんなに勉強を続けられているのがすごい」と驚かれます。
確かに日本人は、一生懸命に勉強するのはせいぜい大学入試までで、大学生や社会人になったとたんに勉強しなくなる人が多いです。日本人は、大人になってからも何らかの学習に取り組んでいる人の割合が先進国で最も低いという調査結果もあります。
3男1女を東大理三に合格させた「佐藤ママ」として知られる佐藤亮子さんの言葉に、「点数がとれるようになると、子どもはやる気になってくれるんですよね」というものがあります。まさにその通りで、点数さえとれればやる気が出て、勉強へ前のめりになって、より結果が出せる人になり、勉強が楽しくなって継続できるのです。
そして、そのために必要なのが、「テストで点数をとる技術」です。
ただ「学力」を伸ばすのではなく、テストで点数をとることを志向した「得点力」を伸ばすための効率的な勉強をする必要があります。
効率的な勉強でスマートに結果を出す経験を積むことによって、自信につながり、ポジティブに学びを継続できる人になれるのです。
本書は、1週間で資格を取るための勉強法の前著『効率よく短期集中で覚えられる7日間勉強法』と異なり、点数をとるために必要な考え方から勉強習慣まで、徹底的に「得点力を向上させること」を目的としたものです。
約20年にわたり、東大入試を含めて何百種類もの試験を毎週のように受け続け、独学で結果を出してきた私の経験に基づく「点数をとる技術」を公開します。
結果を出せる勉強は、決して「頭のいい人にしかできない」ものではありません。効率的に勉強するためのノウハウや考え方さえ知っていれば、誰でももっと得点力を高めることができるのです。
「楽しく効率的に結果を出せる人」になって、人生をより豊かなものにしましょう!
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『効率よく短期集中で覚えられる7日間勉強法』
7日間で目標を達成するための超高速勉強法
試験は、頭のいい人が受かるものだと思っている人がいるかもしれませんが、決してそうではありません。また、覚えた量が多ければ受かるというものでもありません。
東京大学を独学で現役合格し、すべて独学なのにもかかわらず、今も年間50以上の資格を取り続けることができているのは、確実に結果を出せる、超合理的な勉強法を実践しているからです。
「時間をかけずに短期集中で勉強し、しっかり結果を出せる」、それが、冒頭に出てきた悩みを解決する「7日間勉強法」です。
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