人材・組織開発コンサルタントの大西みつる氏は、大手有名企業を中心に年間160日の研修を行い、約20000人のビジネスパーソンと向き合ってきた。氏の新著『結果を出す人は「修正力」がすごい!』の中から、仕事のパフォーマンスを上げ、結果を出すための「修正力」の身につけ方を紹介する。今回は、ストレスをケアする「正しい呼吸法」のやり方について指南する。
ストレスには2種類、
「良いストレス」と「悪いストレス」
「呼吸」を上手く使いこなすだけで、仕事のパフォーマンスはもっと上がります。
仕事でストレスを感じない人はいないと思いますが、ストレスをケアするうえで、私が最も重視しているのが「呼吸」のマネジメントです。
ストレスには、「良いストレス」「悪いストレス」の2種類があります。
「良いストレス」は、目標を達成する原動力となり、人間的な成長を促してくれます。
「悪いストレス」は、過度な緊張を引き起こし、行動を阻害したり、心身の健康を損ねたりします。
私は、「悪いストレス」に陥ることをストレスにハイジャックされた状態と呼んでいます。ストレスにハイジャックされてしまうと、「呼吸が浅くなる」「呼吸が速くなり、回数が増える」「心拍数が上がる」などの生理的な反応が起こります。過度な緊張です。