5G到来でますます
長尺化が進むか

 ますます長尺化しそうな動画広告に深く関係しているのが、5G時代の到来だ。5Gとは2020年に日本国内で本格運用を予定している次世代通信規格で、これにより現行4Gの約100倍の速度で通信が可能になる。5G到来により動画広告は「さらに視聴者に受け入れられ、発展していく」と押切氏は語る。

「現在は『ギガ不足』を心配して、出先で動画を見ない人もいます。しかし、5Gが定着すれば、通信が速くなるばかりか、通信各社から大容量のプランの提供も見込まれるため、通信速度や容量を今よりも気にせずに見られるようになる可能性が高いです。そうなると視聴時間が伸び、制作側も質の高さとストーリー性を求められるため、動画広告の時間はさらに長くなっていってもおかしくはありません」

 最後に押切氏はYouTubeにおける動画広告の展望をこう語る

「YouTubeの広告費はテレビに比べて相当安い。テレビは全国ネットで打とうとすると億円単位はざらですが、YouTubeはターゲットを絞って数万~数十万円からでも十分に広告出稿が可能です。さらに、国内の月間ログイン視聴者数は6200万人と規模も大きい。テレビよりも細かくカスタマイズできて、視聴者との接触時間を増やせるため、ますます広告数は増えていくでしょう。また、YouTubeの視聴者は時間に余裕がある人や、関連動画などを受け身で見る人も多いため、長尺CMが視聴者に受け入れられる可能性は高いです」

 手軽さと間口の広さを売りに、ウェブ動画広告はこれからも、さらなる成長を遂げることになりそうだ。